ウェルスナビなどのロボアドバイザーを使う人が知っておくべきデメリットまとめ

AIのイメージ画像

先日の記事「ウェルスナビなどロボアドバイザー18社の手数料で安いところは何処か比較」でロボアドバイザーの手数料について各サービス間の比較を行いました。

ロボアドバイザーのメリットとしては、投資初心者が金融商品の選択に迷わず、自分の年齢や収入、家族構成などを考慮してAIが最適と考える資産ポートフォリオを提案してくれることが1つあります。

そしてもう1つはその提案にそって自動で金融商品を売買してくれるので、自分で面倒な取引を管理する必要が無いことです。

それに対してロボアドバイザーを利用する上でのデメリットも把握しておく必要があります。

ロボアドバイザーのデメリット

ロボアドバイザーのデメリットとしてまず目がいくのが手数料の高さです。

金融商品の売買まで自動で行うウェルスナビやTHEOなどの投資一任型ロボアドバイザーでは年間で資産運用額の1%を手数料として徴収します。

ロボアドバイザーの手数料と最低投信金額比較表

サービス名運営会社年間手数料最低投資金額運用形態
8 nowエイト証券0.88%88ドル投資一任型
クロエエイト証券0.88%1万円投資一任型
ウェルスナビウェルスナビ1%30万円投資一任型
THEOお金のデザイン1%10万円投資一任型
楽ラップ楽天証券0.99%10万円投資一任型
MSV LIFEマネックス証券0.99%1000円投資一任型
大和ファンドラップオンライン大和証券1%50万円投資一任型
SMART FOLIOみずほ銀行0.57%1000円アドバイス型
PORTSTAR三菱UFJ国債投信0.50%提携金融機関によって変わるアドバイス型
Funds Robo野村アセットマネージメント提携金融機関によって変わる提携金融機関によって変わるアドバイス型
ファンドロボSBI証券購入投信によって変わる購入投信によって変わるアドバイス型
資産の窓口財産ネット0.20%1万円アドバイス型
カライス東海東京証券0.54%1万円アドバイス型
野村のゴールベース野村證券2.38%1万円程度アドバイス型
投信工房松井証券0.37%1万円アドバイス型
とうしの入り口三井住友信託銀行購入投信によって変わる購入投信によって変わるアドバイス型
ロボットアドバイザー浜銀TT証券購入投信によって変わる購入投信によって変わるアドバイス型
fund eyeSMBC日興証券購入投信によって変わる購入投信によって変わるアドバイス型

ここでたった1%と思うかもしれません。

ロボアドバイザーはよく従来のファンドラップと比較して手数料が低いということがメリットとして挙げられます。

確かに従来の対面式で販売されているファンドラップは年間で3%以上もの手数料を徴収するところもあるので、それに比べるとかなり低い手数料となっています。

でも、ネット証券が主力となった現状では金融商品の手数料はどんどん安く低くなっています。

その代表的な金融商品がインデックス型の投資信託やETFです。

米国株ETFなら年間手数料は0.1以下も

インデックスというのは、日経平均株価やダウ工業株30種平均株価のような指数の事をいいます。

そして、インデックス型投資信託は、日経平均株価やダウ工業株30種平均株価、S&P500指数に連動するように投資を行う投資信託の事を指します。

また、個別銘柄同様に取引できるETFもインデックスに連動するように設計されている金融商品です。

インデックス型投資信託やETFは、ファンドマネージャが上場企業の財務状況や業務内容を調査する必要がありませんから、人的なコストを抑制することが出来るため、投資家から徴収する手数料も安くなっています。

ここ最近では、インデックス型の投資信託は年間の手数料が0.1%~0.2%の商品も多くなってきました。

ウェルスナビで投資に利用される7つのETF

ロボアドバイザーの大手ウェルスナビでは、下記7つの海外ETFで資産運用を行っています。

投資先 ETFティッカー名 年間保有手数料
アメリカ株 VTI 0.04%
新興国株 VWO 0.14%
日本株と欧州株 VEA 0.07%
アメリカ債権 AGG 0.05%
物価連動債権 TIP 0.2%
GLD 0.4%
不動産 IYR 0.44%

Vanguardが運用しているアメリカ株のインデックスに連動するように設計されているETFであるVTIは、投資信託で言うところの信託報酬にあたる年間保有手数料が年間で僅か0.04%です。

これは例えば100万円投資しても、年間手数料は僅か400円と驚異的な安さです。

また、IYRを除くETFはいずれも資産総額が2兆円以上の巨大なファンドとなっていて、途中で運用が止まるリスクも低いので長期投資に最適です。

最近ではネット証券における米国株の取引手数料も低くなってきたので、もしある程度投資経験がある方ならば、これらのETFを自分で組み合わせて運用することで、ウェルスナビよりも手数料を抑えることも可能というわけです。

NISAやiDeCoといった節税口座で使えない

ウェルスナビやTHEO、楽ラップといった投資一任型のロボアドバイザーはNISAやiDeCoで利用することが出来ません。

逆に、アドバイザー型のロボアドバイザーについては自らが投資信託やETFの売買を行うのでNISA口座を利用することが出来ます。

iDeCoについては、投資一任型、アドバイザー型問わずロボアドバイザーでは利用出来ません。

iDeCoは年金制度の1つであり、利用できる投資信託が決められているためです。

ロボアドバイザーでNISAやiDeCo(イデコ)は利用できるのか回答します
ロボアドバイザーでNISAやiDeCo(イデコ)は利用できるのでしょうか? NISAについては、投資一任型のロボアドバイザーとアドバイス型のロボアドバイザーとで対応が異なるのでよく確認しておく必要があります。

バランスファンドとの違いが分かり難い

ロボアドバイザーの特徴として、日本株だけでなく、米国株や新興国株に加えて外国の債権や新興国の債権にも投資を行うなど国際分散投資を行っている点もあります。

投資信託には、日本株に投資する商品や新興国株に投資する商品など多種多様な商品が用意されています。

そのため、投資経験の少ない方なんかですと、どの投資投資を購入すれば良いのか迷うことも少なくありません。

ただ、投資信託でも1つの投資信託でバランスよく国際分散投資を出来るバランスファンドと呼ばれる商品は数多く用意されています。

例えば、eMAXIS Slimバランス(8資産均等型)という投資信託があるのですが、これは下記8つの資産に均等に満遍なく投資する投資信託となっています。

  1. 日本株
  2. 先進国株
  3. 新興国株
  4. 国内債権
  5. 先進国債券
  6. 新興国債券
  7. 先進国不動産
  8. 新興国不動産

これら8つの資産に満遍なく投資するのに、年間の手数料は僅か0.2376%と非常に低く抑えられています。

これに対してロボアドバイザーはどんなメリットがあるでしょうか?

1つは、ロボアドバイザーの場合、株や債権、不動産だけでなく金などのオルタナティブ投資も行っている点があります。

より一層リスク分散を行っているといえます。

また、投資信託の場合は、決まった割合でのポートフォリオとなりますが、ロボアドバイザーの場合は相場環境に応じて株式の割合を高めたり、債権の割合を高めたり起動的なりバランスを起こって投資成績を高めようとします。※注 投資成績が必ずよくなるわけではありません。

そして1番の違いは、個人個人のリスクに応じたポートフォリオを構築するということが大きな違いです。

現状のロボアドバイザーはAIと呼べる代物ではなく、ある程度決まったパターンの中でポートフォリオを構築しているように感じますが、今後データが貯まってくればより細かい運用が出来るようになることでしょう。

ロボアドバイザーに対する専門家の意見

金融機関からの勧誘

資産運用関係の専門家として、愚直な意見を述べることで知られ楽天証券に所属する山崎元さんは、自身が所属する楽天証券のロボアドバイザーである楽ラップのセミナーで以下のように賢い合理的な投資家にロボアドバイザーのように他人に任せて運用するラップ運用は不要と述べている。

筆者の結論を述べると「最終的には楽ラップも含めて合理的な投資家にラップ運用は要らない。だが、楽ラップは他のラップ運用やバランスファンドと比較して、相対的に優れている」というものだ。

<7月30日(土)「楽ラップセミナー」開催> 当社が主催する「楽ラップセミナー」が7月30日(土)に、東京都千代田区のベルサール半蔵門で開催された。多くの方のご参加を頂き、盛況だった。ご来場頂いた皆様に改めて御礼を申し上げる。 (

上記ウェブサイトで山崎元さんが述べているようにウェルスナビにしろ楽ラップにしろ、どんな金融商品で運用しているのかは、私達個人投資家にとって勉強となる部分はあると思います。

ロボアドバイザーは手数料もかかるので、同じ金融商品を自分で買って運用してみるのもいいかもしれませんね。

どちらにしろ、自分の資産を全て第三者に委ねてしまうのではなく、自らがリスクを把握した上で運用すべきだと思います。

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