エイト証券から登場したロボアドバイザーは試す価値があるのか

国内の証券会社から海外ETFを活用した手数料1%以内且つ約1万円から投資可能な低コストのラップ口座が登場しました。

サービスを提供するのは中国株、アメリカ株の専業オンライン証券であるエイト証券(旧ユナイテッドワールド証券)。

国内の大手証券会社や銀行などが提供する投資一任契約(ラップ口座)は、最低投資額が数百万円以上と高いうえ、年間の手数料が約3%かかり、とても資産運用のツールと呼べるような物ではありません。

エイト証券のロボアドバイザー特徴10項目

エイト証券が開始した8Now(エイトナウ)と読んでいるロボアドバイザーサービスの概要と特徴をまとめると以下の10点となります。

  1. アメリカに上場している海外ETFによってポートフォリオが構築される。
  2. 年率0.88%(税抜き)の手数料で運用が可能
  3. 資金の追加や売却に伴う手数料は無し
  4. 約1万円(88ドル)から運用が可能
  5. ポートフォリオはモーニングスター社のアルゴリズムによって構築されるため人が介在しない
  6. 契約期間は1年単位
  7. リバランスは前もってメールで通知され、知らない間にリバランスが実行されることはない。
  8. 全額解約することで契約終了となる。
  9. 資金の追加も約1万円(88ドル)から可能
  10. 特定口座には現時点で未対応

実際にどんなポートフォリオを提案するのか試してみた

これらの特徴を踏まえて、実際にどんなポートフォリオを提案するのか試してみました。

エイト証券ETFラップ口座ポートフォリオ構築質問

ポートフォリオの構築には8つの質問にオンライン上で答える必要があります。

具体的な質問内容は以下のとおりです。

これら質問への回答によって、リスク許容度を把握して、ポートフォリオが提案されます。

尚、質問に答えていく中でポートフォリオが構築できない場合は、「希望に合うポートフォリオがございません」というメッセージが表示されます。

エイト証券ETFラップ口座ポートフォリオ構築失敗

リスク低、保守的な運用のポートフォリオ

さて、質問への回答によって導き出されるポートフォリオを実際に覗いてみましょう。

まずは、リスク許容度を最も低くした保守的な運用の場合です。

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エイト証券ラップ口座のリスク低ポートフォリオ

債権の比率が76%、株式が約18%の比率となっています。

主にアメリカ、日本、アジアの債権に投資するポートフォリオのようです。

具体的にどんなETFに投資するのか確認すると以下のようになっていました。

エイト証券のラップ口座具体的な投資ETF種別

維持費用が低いことで有名なバンガードのETFが多いですね。

そして、ハイイールド債や新興国の債権、新興国株式も入っていて、そこまで保守的な印象はありません。

リスク高、積極運用のポートフォリオ

 逆に最もリスクをとった積極運用のポートフォリオはどうなっているでしょうか。

エイト証券ETFラップ口座の積極運用ポートフォリオ

株式が84%で債権が9%弱となりました。

地域別ではアメリカ、ヨーロッパ、アジアそれぞれに20%以上投資配分する形になっています。

こちらも具体的なETF銘柄を見てみるとバンガードの名の知れたETFで構成されています。

エイト証券ETFラップ口座の積極運用のETF銘柄

他のロボアドバイザーサービス状況

ここ1,2年でロボアドバイザーサービスが活況となっています。

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現状ロボアドバイザーで1番有名なのがウェルスナビとテオで、今回紹介したエイト証券のロボアドバイザーサービスについては残念ながら知名度が低い状態です。

これはエイト証券自体の知名度が低い事も影響しています。

そのため、他のロボアドバイザーサービスよりもより一層優れたサービスが求められています。

現状では特徴がないロボアドバイザーサービス

ここまで見てきて、確かにこれまでのラップ口座のサービスに対しては低コストで、約1万円から始めることができるので魅力的なサービスかもしれないとは思いました。

しかし、これだと結局バンガードのETFに投資配分が多いので、セゾン投信のセゾン・バンガード・グローバルバランスファンド方が特定口座やNISAにも対応していて、尚且つ年間維持手数料も同等以下でいいじゃん!てことになってしまいます。

投資一任契約(ラップ口座)を利用する人は、面倒な事は他の人に任せるという方だと思うので、確定申告が不要もしくは楽になる特定口座が利用できないエイト証券の今回のサービスは、このままではダメだと思います。

バンガード・グローバルバランスファンド

特定口座が利用できないならば、香港を拠点とした証券会社の特徴を活かして、もっと多様なETFを組み合わせたポートフォリオを提案欲しかったというのが個人的な感想です。

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