アメリカの著名投資週刊紙「Barron’s バロンズ」は毎年ネット証券のランク付けを行っていますが、2011年度についての調査ランキングを3月10日に発表しました。
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今回で17回目となるこのネット証券のランク付けでは27のオンライン証券会社が対象で、栄えある1位となったのはインタラクティブブローカーズ(Interactive Brokers)でした。
調査は以下の項目に沿ってそれぞれ5点満点で点数付けされます。
- トレーディングテクノロジー
- ツールやWEBサイトの使いやすさ
- モバイル系発注ツール
- 商品の品ぞろえ
- リサーチ充実度
- ポートフォリオ分析ツール
- 顧客サービスと投資家教育
- コスト(取引手数料)
1位となったインタラクティブブローカーズは、顧客サービスと投資家教育以外の項目で高得点を獲得しトータル35.5点獲得(満点40点)。
iPadのアプリやカスタマイズ取引などは俊逸だと評価をしています。
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対して、顧客サービス面では口座を新規開設するには最低1万米ドル(約80万円)の保証金が必要だったり、株価の情報を取得するためのデータ購読料が必要など小口投資家にとっては利用しやすいとはいえないと点が点数を下げた理由となっています。
これはインタラクティブブローカーズがバイ&ホールド型の投資家を相手にしているのではなくヘッジファンドやデイトレーダーなど頻繁に取引する投資家を対象としていることが背景としてあります。
インタラクティブブローカーズを実際に利用している身としては、確かに年に数回しか取引しないような方には適さない証券会社だと思います。
しかし、アメリカで上場している海外ETFを売買する手数料が1ドル(約80円)、シンガポールの場合も3シンガポール・ドル(約180円)と取引手数料が低いこと、
日本円から米ドルだったり、シンガポールドルに変えるための為替手数料・スプレッドもFX会社並で日本の証券会社の外国株取引ようにぼったくられることが無いなどいくつかのメリットもあるので、
海外市場の金融商品をそれなりの頻度で売買する投資家は検討する価値があるのではないかなと思う証券会社です。
source:Barron’s(バロンズ)