持株会で購入した株を売却したら野村証券の手数料がバカ高かったお話

野村ほっとダイレクト-持株会

上場している会社やこれから上場しようとしている会社には福利厚生の一環として従業員持株会というものがあったりします。

これは、それらの会社に努めている社員が給与の一部を拠出して勤め先を株式を購入するもので、自分の給与+会社が一定の割合、例えば自分が出した金額の5%の割合なんかで会社が奨励金を出して自社の株式を購入するのを促進しています。

持株会で購入した株に対する配当金を確定申告する手順

確定申告シーズンですね。やっとこさ確定申告の書類を書き上げたところなのですが、1年に一回しかやらない作業なのでついどうすればよかったのか忘れてしまうところもあるんですよね。その1つが従業員持株会で勤務先の株式を購入・保有していることで得られた配当金の申告です。従業員持株会で配当があった場合には、確定申告用に下のような「持株会:配当金支払い証明書兼支払い通知書」というハガキが自宅に送られてきます。 持株会の配当金支払い証明書兼支払通知書この「持株会:配当金支払い証明書兼支払い通知書」には1年間に…

私もこの従業員持株会なるものをこれまで利用していたのですが、市場で売却出来るだけの最低売買単位株数になったのでいざ売却したら、その売買手数料にびっくり!

65万円前後の約定代金に対して4000円も手数料を取られてしまいました。

SBI証券や楽天証券などのネット証券なら500円前後の手数料で済むところを、私はちょっとしたミスでその8倍の4000円も払ってしまったわけです。。

野村ほっとダイレクトで持株会の株を売却した時の手数料

野村ほっとダイレクトで持株会の株を売却した時の手数料

野村證券から送られてきた取引報告書

持株会で購入した株の売却方法

持株会で毎月積立購入した株式の売却方法としては大きく2つあります。

1つは、持株会で決められている証券会社(野村証券や大和証券が多い)に持株会で保有している株を一旦移管した後売却する方法。

もう1つは、持株会を退会することで、保有している株式を全て売却するという方法です。

これらの違いはなんでしょうか?

最初に紹介した証券会社に移管して売却するという方法の場合、ネット証券を利用すれば売買手数料を低く抑えることが出来ます。

一方で、この場合、保有している株数が最低売買単位以上になっていねければなりません。

最低売買単位は、上場企業毎に異なりますが、最近は100株という単位が多いです。

従って、もし最低売買単位が100株のところ持株会で保有している株数が99株しかなければ、証券会社に移管するという方法は採用出来ません。

また、110株保有している場合、100株は証券会社に移管できますが、10株は持株会管理で残ってしまいます。

こういった端数がある場合で、全ての株を売却したい場合は、一旦持株会を退会する必要があります。

持株会を退会すると、端数関係なく全ての株式を売却することが出来ます。

但し、証券会社に移管して自分で売り注文を出すのとは異なり、好きなタイミングで売ることは出来ません。

持株会で購入した株の保管先証券会社は決まっている

前項で持株会で購入した株の売却方法について紹介しました。

その1つとして、持株会で保有している株を自分名義の証券会社へ移管して売却する方法を紹介しました。

ここで注意しなければならないのが、移管先の証券会社は自由に選べるわけではないという点です。

もう少し具体的にいうと、持株会を運営している証券会社の証券口座にしか移管出来ません。

例えば、私の勤務先における持株会は野村証券が管理していました。

この場合、持株会で購入した株を売却するには野村証券の口座を開設する必要があります。

私の場合、大昔に開設した野村証券口座(ほっとダイレクト)があったので、そこに株を移管してネット取引で売却しました。

これが最初に紹介したバカ高い手数料を取られてしまう原因だったのです。

もちろん野村証券様ですからネット証券に比べて手数料が高いのは想定していましたが、ネット注文での取引であって、電話注文ではないので1000円ぐらいかと思っていたところ取引報告書を見て4000円という数字を見て愕然としたというわけです。

なんでネット取引なのに4000円! これは2013年1月4日に「ほっとダイレクト」が終了して対面取引のサービスに統合されたのを見過ごしていたのが原因のようです。

野村証券ほっとダイレクト終了

野村証券ほっとダイレクト終了

野村ほっとダイレクトと野村ネット&コールそして持株会

今回は諦めるとして、今後も同じ手数料を取られるわけにはいかないので今後のことを考えなければなりません。

最初に思いついたのが株式を野村証券からSBI証券や楽天証券など他のネット証券に移管するという手段。

しかし、移管手数料が1万円もかかることが判明してあえなく断念。

因みに同じ野村証券の野村ネット&コールというサービスの方は株式移管手数料が無料・・

そこでこの野村ネット&コールという方を利用すればいいんじゃねとなるわけです。

野村ネット&コールのホームページを見ると「持株会のお客様」というページもあるので利用できそうだし、 そもそも野村の持株WEBサービスにログインすると右下に野村ネット&コール持株会会員専用ページというのがあるので出来るのだろう。

野村持株WEBサービス

野村持株WEBサービス

ということで野村ネット&コールの口座を開設することにしましたが、1つ気になるのが今持っているほっとダイレクトの口座との関係。

持株会の証券口座を野村證券から野村ネット&コールに変更

以前「持株会で取得した株の売却で野村証券の手数料にビックリ」で書いたように持株会で積立購入した勤務先の株を野村証券のネット注文で売却したらビックリするような手数料を取られたので、これはたまらんということで、持株会用の証券口座の変更を行うことにしたんですが、これがなにかと面倒だった。。野村ネット&コールに持株会用に口座開設持株会のWEBページ経由で野村ネット&コールのHPページから口座開設を実施。1週間後ぐらいか、野村ネット&コールから電話がかかってきました。何かと思ったら、このままでは持株会用に開…

ネットをちょろちょろ見ると過去にほっとダイレクトを利用していいた人が野村ネット&コールの口座に移管・変更されているという記事を見ました。

私の場合最近まで野村証券の登録住所がかなり古い状態で書類も届かない休眠口座状態だったので手続きがされなかったのでしょうね。

野村ネット&コールで持株会の株を売却した時の手数料

野村ネット&コールで持株会の株を売却した時の手数料

野村ネット&コールで持株会の株を売却した時の手数料

その後、野村ネット&コールに口座開設が完了して持株会から株の移管を行いました。

そして、野村ネット&コールから株を売却した時の手数料が上の画像になります。

同じ100株の売却ですが、手数料は約10分の1で済みました。

持株会を利用している方で管轄証券会社が野村證券になっている場合は、野村ネット&コールの口座を開設しておきましょう。

そうすることで株式売却の手数料を大幅に削減できます。

4 COMMENTS

田中

はじめまして。私は新卒1年目の社会人です。
入社時に持株会の説明を受けたのですが、今まで考えずほったらかしにしていました。最近株取引を始めて、持株会にも興味をもつようになりました。ただ手数料のことがよくわからなかったので、探しているとあなた様の記事に出会いました。
奨励金がつくので始めようと思っていたのですが、売却時に高い手数料がかかるのであれば考え物かなとも思いました。
私の会社も野村證券なのですが、野村ネット&コールの株式移管ならば無料なのでしょうか?もしお試しになったのであれば教えていただけると幸いです。

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Yang-Wen-li

コメントありがとうございます。
まず、現在開設している証券会社の口座は野村ネット&コールでしょうか?それともそれ以外の野村証券の本支店口座でしょうか?
参考ページ:http://www.nomura.co.jp/start/account/difference.html

既に開設している口座が野村ネット&コールの口座なのであれば、持株会で積み立てた株を野村ネット&コールに移して売却すれば以下の手数料になり、私のようなバカ高い高い手数料はかかりません。
野村ネット&コールの株売買手数料:http://www.nomura.co.jp/service/commission/netcall.html

因みに、持株会で積み立てた株を野村ネット&コールもしくは野村証券の口座に移すこと自体に費用はかかりません。
野村証券の口座にある株を野村ネット&コールに移管するのに費用がかかるようです。

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田中

返信ありがとうございます。

まだ野村には口座を開設していません。というのも野村證券は手数料が高いイメージしかなかったので、まだ持株会に入ろうかどうか検討中のためです。

なるほど、ネット&コールに口座を開設しておけば、移すこと自体には手数料はかからないのですね。ネット&コールの手数料であれば意外と安いものですね。

持株会について前向きに検討してみようと思います。丁寧に教えていただいてありがとうございます。

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