上場企業や上場している企業のグループ会社にお勤めの方は、持株会に参加して自社株を毎月コツコツ給料から天引きで買っている人もいるかと思います。
持株会のメリットはなんといっても株購入額に対して5%~10%の補助金が出ること。
補助金の割合は会社によって様々で中には20%以上の補助金を出すところもあるようです。(羨ましい!)
持株会で株を保有している状態では株主優待が貰えません
会社から補助金が出てお得そうな持株会ですが、持株会で株を買っている場合に注意しないといけないことがあります。
何に注意しなきゃいけないかというと、お勤めの会社、グループ会社で株主優待を提供している場合です。
通常持株会で株を買っていると、証券会社の個人口座ではなくて持株会で管理されています。
そのため、持株会に株がある状態では株主優待を受け取ることはできないんです!
元々持株会で購入している株に株主優待が無ければ関係ありませんが、もし株主優待があるならいますぐ確認しましょう。
株主優待を受けるために持株会から株式を引き出そう
株主優待を受けるには、持株会で決められた証券会社に個人口座を開設して引出の申請をして、株式を振替える必要があります。
私の勤務先で持株会の株式業務を担っているのは野村証券だったので野村證券に個人口座を開設する必要がありました。
ここで注意しないといけないのが、野村證券や大和証券など大手証券会社はネット証券に比べて手数料が非常に高いという点。
これに関しては私自身身を持って経験していて、下の記事でそれについて解説しています。
持株会から株式を引き出すには、その株の売買単位株数(単元株数)に達している必要が基本的にはあります。
日本の上場企業の最低売買単位は上場企業の70%が100株単位で、30%が1000株単位となっています。
(平成27年5月1日現在 出典:日本取引所グループ)
株の最低売買単位はヤフーファイナンスなどで確認することが可能です。
ヤフーファイナンスでトヨタ自動車の最低売買単位を確認したところ
最低売買単位株数に達していない状態で持株会の株式を売却して現金化したい場合は、持株会を退会する事で可能です。
持株会を退会して、再度持株会に入会するには期限を設けている企業もありますので、その辺は注意しましょう。