ベトナム株取扱証券会社(国内)の比較

現在ベトナムの個別株が売買できる証券会社6社は、ニュース証券岩井証券、日本アジア証券、藍沢証券キャピタル・パートナーズ証券、オリエント証券。

今回はこれら6社が提供しているサービスについて、それぞれの特徴などを比較・解説していきたいと思います。

※オリエント証券はニュース証券の口座開設媒介仲介のため以下の文章では省略する。

■取扱銘柄数

  • 岩井証券:455
  • ニュース証券:253
  • アイザワ証券:108
  • 日本アジア証券:13
  • キャピタル・パートナーズ証券:2

岩井証券はホーチミン証券取引所とハノイ証券取引所に上場する殆どの銘柄を扱っており、ニュース証券はホーチミン証券取引所に上場する殆どの銘柄とハノイ市場に上場している有力企業を取り扱っています。その他の証券会社は基本的にはベトナム株式市場のブルーチップと呼ばれる時価総額が大きく、有力な企業だけを選別して取扱っています。

■手数料

  • 岩井証券:約定代金×2.1%(最低手数料5250円)
  • ニュース証券:約定代金×1.68%(最低手数料:約3000円)
  • アイザワ証券:2100円+約定代金×0.6% ※ブルートレード手数料インターネット取引の場合
  • 日本アジア証券:店頭取引で、売買株価に手数料が内包されているため不明。
  • キャピタル・パートナーズ証券:約定代金×1.2%(最低手数料5250円)

ベトナム現地の証券会社では約定代金×0.3%前後の手数料ですので、手数料に関しては日本の証券会社は残念ながら現状どこの会社も決して安いとはいえる状況ではありません。また、上記売買手数料以外にも日本円をベトナムドンへ変換するための為替手数料がかかりますが、これが証券会社毎に異なり、直接ベトナムの銀行へ送金するよりも割高な手数料を取られる場合が多く、必ずしも上記計算式だけで算出される手数料だけでは比較できないので注意が必要です。

このように、日本の証券会社で取引した場合の手数料は高いため、売買を多くする投資家の場合には日本の証券会社はあまりおススメできる状況ではありません。

■取引方法

すっかり日本では定着したインターネット取引環境ですが、ベトナム株の取引に関してはまだ未整備な所が多く現状ではニュース証券とアイザワ証券のみが対応しています。それ以外の証券会社では基本的に電話による注文になります。また、インターネット取引が可能な証券会社もザラ場に注文を出すことはできず、一定時間までに注文を出す必要があります。

さらに知っておかなければならないのが、国内の証券会社でベトナム株を売買する上で買い・売りで注文曜日が限定されている点です。これはベトナム株式市場で同一銘柄を同一日に売買できないことが影響しています。

前述したように日本の証券会社はベトナム現地の証券会社に法人名義で口座を保有しており、日本の顧客からの注文をその法人名義で株式の売買を行っています。

そのため、例えばAさんがビナミルクを2月5日に買い注文を出し、Bさんが同じくビナミルクを2月5日に売り注文を出してしまうと同じ銘柄を同一日に売買できないという規約に抵触してしまうのです。

当初、この規約のため日本の証券会社はベトナムの個別株取引に参入できなかったと言われいてます。そこで、ニュース証券は買い注文と、売り注文を出せる日を限定することで回避する手段を取りました。

現在では他の証券会社も同様の仕組みを導入していて基本的には月・水・金が買い注文日、火・木が売り注文日となっています。

唯一この売買曜日制限を行っていないのが日本アジア証券で、日本アジアは相対取引という仕組みにすることで曜日によらず買い・売り注文を出すことが可能になっています。相対取引なので投資家の相手はベトナムの株式市場ではなく、日本アジア証券ということになり、売買株価も日本アジアが決めていますので仕組みを理解した上で利用する必要があります。

■特定口座の対応状況

日本株では当たり前の特定口座ですが、ベトナム株では一部の証券会社のみが特定口座に対応しています。特定口座対応を明記しているのは岩井証券、キャピタル・パートナーズ証券の2社となっています。

■株式市場や銘柄に関する情報提供

各社とも最低限の情報提供は行っていますが、個人的には日々のレポートや無償・有償増資銘柄の情報、PERレベルや騰落率別による銘柄情報などを口座開設者以外にも公開しているニュース証券が一番充実していると感じます。特に日本の証券会社でベトナム株を取引する場合有償増資には応募することができませんから、有償増資に関する情報提供は重要です。

ベトナム株を扱う証券会社について比較してみましたが、どんな印象でしたでしょうか。

今後ベトナム株に挑戦してみようと思う方は是非参考にしてみてください。

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