日本の証券会社が不思議な理由でベトナム上場企業の筆頭株主となったカラクリ

2008年日本の証券会社としてベトナム個別株売買の取次ぎを初めて開始したニュース証券が、ベトナム・ホーチミン証券取引所に上場しているロンアン食品加工輸出入(LAF)の株式を12.46%取得して筆頭株主になっていることがわかった。

ロンアン食品加工輸出入(LAF)の主要株主構成

laf20110511

(出典:VNDIRECT securities)

このロンアン食品加工輸出入(LAF)は農産水物加工事業を行っている会社でカシューナッツ、冷凍エビが主力製品。カシューナッツはロンアン省の輸出の20%を占めている。

(出典:vina-finance)

株式時価総額は日本円で約5億円程度。

なぜニュース証券がベトナムで事業シナジーもなさそうな会社の筆頭株主になったのか

ニュース証券はベトナムの提携先であるアジアコマーシャル銀行証券に保有する証券口座を使って日本人投資家からの買い/売り注文を行っています。

そのため、ニュース証券の顧客がベトナムの個別株を買うと、その株式はベトナムではニュース証券名義で保有することになります。

そう、即ちニュース証券は自社の顧客からの買いによってLAFの筆頭株主になってしまった訳なのです。

ニュース証券では、ロンアン食品加工輸出入(LAF)の株式保有が5%を超えたところで取引所規則に従ってホーチミン証券取引所に報告を行った結果、取引所から売買許可が下りるまで売買注文を停止しなければならないという珍現象が発生しました。(ニュース証券のLAF売買停止に関するリリース文)

しかし、時価総額約5億円の12%ということは約6000万円の買い注文が今年に入ってニュース証券を介して行われたということ。

この銘柄が日本人投資家に注目されたのか、それとも特定の投資家がまとめて買ったのか?

なんとも不思議な出来事でした。

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コメント

  1. ベトナム株・BRICsプラス11投資情報 » 続き:日本の証券会社が不思議な理由でベトナム上場企業の筆頭株主となったカラクリ より:

    […] 今年の5月に「日本の証券会社が不思議な理由でベトナム上場企業の筆頭株主となったカラクリ」というタイトルで日本の証券会社(ニュース証券)がベトナムの農産水物加工事業であ […]