MSCIエマージング指数にサウジアラビアが組入られる時期やインデックスファンドへの影響

先日のサウジアラビア株式市場の外国人投資家への開放に関する記事を書いた後、

MSCIが6月からサウジアラビアの株価指数算出を開始するとアナウンスされました。

MSCIがサウジアラビアの株価指数算出を開始するということは、将来的にMSCIエマージング指数(新興国)、MSCIフロンティア指数への組入が予想されます。

株式市場の大きさから、MSCIエマージング指数への組入の可能性が高いと思いますが、実際WSJの記事によればMSCIはサウジアラビアがMSCIエマージング指数へ組み入れられる可能性が高いことが示唆されています。

サウジアラビアがMSCIエマージング指数に組み込まれる事による影響度合い

しかし、実際にサウジアラビアがMSCIエマージング指数へ組み入れられるのは早くても2017年の中盤というのが現時点での見通しです。

そして組み入れられたとして、気になるMSCエマージング指数への組入比率は約2%になる見通しだと上記WSJの記事ではコメントされています。

これは昨年サウジアラビアが株式市場を2015年上期には外国人投資家に開放するというニュースが出た際に、フィナンシャル・タイムズが予想していた4%という比率からは半減しています。

インデックスファンドやアクティブファンドへの影響

サウジアラビアが株式市場を開放するとMSCIエマージング指数をトラックするインデックスファンドだけでなく、中東を組み込んでいるインデックスをトラックするインデックスファンドもサウジアラビアをフォローする必要が発生します。

また、インデックスをアウトパフォームしようとするアクティブファンドにおいても、中東を組み入れているファンドは世界中にあるわけで、これらのファンドからも資金がサウジアラビアに入ってきます。

株式市場の時価総額も大きな国ですから、今後かなりの資金流入が海外からサウジアラビアに入るのは確実です。

因みに、昨年バンクオブアメリカ・メリルリンチが出した調査レポートでは、サウジアラビアがMSCI新興国市場指数に組み込まれた場合、サウジアラビア株式市場には1兆6000億円から~3兆1000億円の純資金流入があると試算されていました。

しかし、懸念点としてあるのはサウジアラビアの株式をフォローすることで発生するファンドの運用コスト上昇です。

これまで外国人投資家による直接投資を制限していたサウジアラビアですから、外国人投資家が直接上場企業を株式を取得するのに伴う手続きなどが煩雑な可能性もありますし、人手が余計にかかってしまうことも考えられます。

今後、数年先の事かもしれませんが低コストでの運用が期待されるインデックスファンドがサウジアラビアの株式を組み込むことによって、年間の維持コストである信託報酬が上がってしまわないか懸念されます。

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