新興国投資ファンド運用失敗会社が最近は日本株に熱中 そして日本株も下落

中国株やベトナム株といった新興国投資の情報発信を専門とするグローバルリンクアドバイザーズ

代表の戸松信博氏は証券会社のセミナーや雑誌などで良く見かける存在で、特に新興国投資に関する知識が豊富で昔から新興国株投資に関して自身の会社が主催するセミナーを開催して新興国株が好調の時はセミナー会場が数百人以上集まり満員であった。

証券会社などが開くセミナーならまだしも、小さな投資助言会社が開くセミナーで数百人集めるのは珍しい。

そんな同社はベトナム株ブームの2006年~2007年にベトナム株ノーロードファンドというのを組成して、販売を行った。

当時ベトナム株は高騰しており、ベトナム株投資をするためにベトナム現地の証券口座開設をしに現地へ行くツアーなどがテレビなどでも取り上げられるほどでだった。

ベトナム株の株価指数VN指数13年チャート

データ出典元:VNDirect

さらに当時はまだベトナム株へ簡単に投資する手段がなかったため、現地に口座を作る他なかったが、そこへファンドがいくつか誕生しいずれも人気化して多くの個人投資家から資金が集まった。その内の1つがベトナム株ノーロードファンドだった。

同ファンドは当時新興国株に投資するファンドとしては非常に珍しかく販売手数料無料(ノーロード)を打ち出したり、ファンド運営者の戸松氏によるセミナー内容が投資家からの受けが良かったり、更にベトナムの未上場企業の株式へも投資することを唄い文句に投資家からの支持を獲得。

ベトナム株ノーロードファンド、ベトナム株ノーロードファンド2号と2つのファンド合わせて100億円以上も資金を集め、小さな投資助言会社としては大きな成功を収めた。

しかし、ファンドの資金が集まった後ベトナム株バブルは2007年後半に崩壊

ベトナム株式市場の代表的な株価指数であるVN指数はその後1年弱で4分の1まで大幅下落した。

そんな相場環境から想像できるようにベトナム株ノーロードファンドの運営実績は以下のように悲惨な状態となっている。因みに同ファンドはクローズドファンドで5年間の運営期間中は解約できないため投資家はファンドの成績が悪くなっていくのを指を加えて見ていくしかなかった。

ベトナム株ノーロードファンドの運営実績(EDINETより) 単位(円)

期間 総資産額 純資産額 1口当たりの純資産額
第1期 (平成20年2月29日) 5,238,386,681 5,151,883,103 94,471
第2期中(平成20年8月31日) 3,551,146,059 3,549,255,657 65,083
第2期 (平成21年2月28日) 1,941,404,118 1,939,513,716 35,565
第3期中(平成21年8月31日) 3,102,885,913 3,087,735,474 56,620
第3期 (平成22年2月28日) 2,996,135,385 2,988,547,467 54,801
第4期中(平成22年8月31日) 2,485,726,208 2,462,837,850 45,161
第4期 (平成23年2月28日) 2,137,041,786 2,103,182,036 38,747
第5期中(平成23年8月31日) 1,587,636,606 1,556,197,661 28,670
第5期 (平成24年2月29日) 1,296,453,262 1,254,146,633 23,105
第6期 (平成24年3月31日) 1,289,105,068 954,425,410 23,414
第7期中(平成24年9月30日) 794,462,517 785,971,230 19,281

ベトナム株ノーロードファンド2の運営実績(EDINETより)単位(円)

期間 総資産額 純資産額 1口当たりの純資産額
第1期(平成20年6月30日) 3,693,025,110 3,645,460,868 63,482
第2期中(平成20年12月31日) 2,472,664,061 2,428,798,664 42,295
第2期(平成21年6月30日) 2,895,488,517 2,859,650,376 49,798
第3期中(平成21年12月31日) 3,639,545,124 3,574,132,614 62,240
第3期(平成22年6月30日) 3,394,293,500 3,350,859,130 58,351
第4期中(平成22年12月31日) 2,723,253,640 2,687,693,407 47,227
第4期 (平成23年6月30日) 2,049,694,831 2,015,303,727 35,412
第5期中(平成23年12月31日) 1,120,611,872 1,109,078,499 19,488
第5期 (平成24年6月30日) 1,585,969,652 1,558,530,212 27,386
第6期中(平成24年12月31日) 1,007,002,256 997,006,425 23,051

このようなファンドを運営している投資助言会社が2013年に入ってからは新興国投資に関するセミナーをめっきり開催しなくなり、代わって株価が好調な日本株のセミナーを頻繁に開催するようになっているところに今回は注目。

更に同社の無料メールマガジンでは1ヶ月ほど前まではセミナーで紹介した銘柄が数十%上昇したとか、セミナーの講演実績を強調していたが、ここ1ヶ月はこのようなメールは一切来なくなったところも興味深い。

テレビにしても、雑誌にしても投資特集があったらもう相場は終わりだと言われ、一種の遅行指標として使われたりしますが、今回紹介したようにブームに乗って商売をする投資助言会社もあるのでそういったところの動向に注目するのも自身の投資成果を向上させるうえで使えるんじゃないでしょうかと思います。

逆にテレビや雑誌、セミナーの話しにノセられて投資に失敗しちゃわないように注意したいところです。

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