ドバイ・ショックの見方

一般新聞紙でも大々的に報じらているドバイ・ショック

産経新聞ではドバイの夢は終わった?などと大きく書かれている。

ドバイ自体が本当に終わりなのかどうはわからないが、今回はそんな日本メディアが報じるドバイ・ショックに対してのアンチテーゼを示したい。

ドバイ政府系持ち株会社ドバイ・ワールドと傘下の不動産開発ナキールの債務(約5兆円と言われている)返済の延期申請に伴う今回のドバイ・ショック。

ナキールは海のナキールと呼ばれ、陸のエマールとならんでドバイの大手不動産開発会社です。

エマールの3年日足株価チャート(Bloomberg)

emaar エマールの株価チャート

今回のドバイ・ショックに関して世界では日本とは違って悲観派と楽観派と様々な意見が入り交じっています。

悲観派の意見は色んなメディアで取り上げられているのでいまさらこのサイトで紹介する必要はないですが、楽観派の意見としては、ドバイ・ワールドが要請している債務繰り延べ額は比較的小規模であること(日本の借金は800兆円)を理由にデフォルトにはならないだろうといった意見や、仮にドバイがデフォルトになったとしても、2008年の金融機関の破綻(はたん)ほど大きな影響を市場や経済にを与えることはないだろうといった意見があります。

注目点としてはU.A.E(アラブ首長国連邦)の盟主で石油資源などが豊富なアブダビがドバイを助けるかにかかっています。

最終的にはアブダビはドバイが助けるだろうが、ぎりぎりまでドバイを助けないのではないかといった意見もありますし、助けないのではないかといった意見もあります。

この辺に関して是非読んで欲しいのが新興国経済を専門とする広瀬隆雄 氏(米国在住 コンテクスチュアル・インベストメンツLLC代表)のブログです。

広瀬隆雄 氏のブログでは「ドバイは再起できる」と題してドバイの歴史的背景からなぜドバイが中東経済のハブとなっているのか。

そしてドバイにお金が集まる理由、アブダビとドバイの関係について簡潔に書いてくれているので非常に勉強になります。

多くの人は広瀬隆雄 氏のような専門家が書いた意見を目にする機会がなく、欧州の大手銀行・証券などから引っこ抜いてきた情報を転載している日本の新聞記事などで洗脳されてしまい、単純にドバイが危機だと認識してしまいがちです。

欧米の金融機関の中には今回のドバイ・ショックで大儲けしているところもあるのではないか?

誰が今回のドバイ・ショックを演出したのか?

なぜドバイはもっと情報公開をしなかったのか?

など色んな仮説を考えることも大切なのではないかと思います。

インターネットが発達した今、世界中のあらゆる情報に瞬時にアクセスできるにも関わらず、日本の新聞が報じる一方的な情報に惑わされるのはもうやめるべきです。

一方的な情報を頼りに投資活動をしてしまうと皆と同じ方向に動くことになるので新興国投資ブームなどバブルに踊らされたりしてしまいます。

世界的な著名投資家であるジョン・テンプルトンの言葉に「相場は悲観の中に生まれ、懐疑の中で育ち、楽観の中で成熟し、幸福感の中で消えていく」という名言があります。

今回のようなショックでは皆が悲観的なモードになります。

テンプルトンの名言に従えばこれから投資するチャンスも巡ってくるということになります。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする

関連コンテンツ