株式投資の利益の内98%は銘柄選びやファンド選びとは無縁

9月17日の日経新聞朝刊に興味深い記事が掲載されていました。

記事はスマートベータに関する記事だったのですが、投資の成績を決めるファクターとして98%はどの銘柄、どのファンドに投資するかではなく、日本株に投資するのか、外国株に投資するのか、大型株に投資するのか、中小型株に投資するのかといった投資対象によって決まるということ。

野村証券の村上昭博チーフ・クオンツ・ストラテジストが日本株投信の過去12年の成績を分析したリポートを8月下旬に公表すると、運用業界に衝撃が走った。

日本株投信全体の平均運用収益の98%は市場変動で説明がついた。残り2%の超過収益(アルファ)も4分の3がバリューやサイズなど一般的な4つのファクターで説明できた。4ファクターは既存のスマートベータで代替できるという。

かなりざっくり言うとファンドマネージャが一生懸命調査して銘柄選びをするアクティブファンドはただ手数料が高いだけで、長期間で見れば意味がないということ。

投資王国アメリカで大型株と小型株のパフォーマンスを過去35年分について比較

↓の図はアメリカの小型株の代表的なベンチマークであるラッセル2000指数と、大型株の代表的なベンチマークであるS&P500指数の過去35年分の騰落率。

どちらの方が投資成績はいいでしょうか。

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小型株と大型株比較出典:べスポークインベストメント

水色の年は小型株の方が大型株よりも成績が良かった年、黄色が大型株の方が小型株よりも成績が良かった年を表しています。

過去35年間(2014年はまだ途中なので除く)を見てみると、23年分は小型株の方が大型株よりも成績が良かった事になります。

先ほど紹介した日経の記事にあるように投資成績が銘柄選びでは決まらないということならば、どの資産のベンチマークに投資するかを考える方に時間を掛けた方が良さそうです。

用語解説 ベータ?アルファ?スマートベータとは?

  • ベータ:日経平均株価やTOPIXなど運用指標(ベンチマーク)に連動したリターンを目指す。ベータのみを得る手法はパッシブ運用と呼ばれる。
  • アルファ:ベンチマークを上回る超過収益を目指す。アルファの獲得を狙うのはアクティブ運用と呼ばれる。
  • スマートベータ:ざっくり言うと、既存のインデックスとは別のインデックスを作成し、既存のベンチマークを上回る事を目指す。アクティブ運用のインデックス化とも言える面がある。
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