BRICsプラス11投資情報

海外口座も活用しつつインデックスファンドとETFで海外投資実践中の個人投資家ブログ。資産運用ネタ、ふるさと納税など節約ネタが大好物

株価絶好調のドバイが外れてMSCIフロンティア100ETFの株価は下がる?

2014/05/11

MSCIフロンティア100ETF構成国変更に伴う投資戦略」で書いたようにiシェアーズMSCIフロンティア100ETF(銘柄コード:1583)の対象インデックスであるMSCIフロンティア100指数が今年5月から構成国が大きく変わり、これまで同指数において約36%を占めていた中東のカタールとドバイやアブダビなどの連邦国であるU.A.Eが外れます。

ドバイ、カタールなど中東各国の株価状況

下のチャートは、その外れるドバイ(U.A.E)・アブダビ(U.A.E)、カタールそれぞれのここ3年間の株価指数のチャートになりますが、見てもらえれば分かるようにいずれもここ1年で株価は大きく上昇していて、特にドバイは株価が2.5倍も上昇しています。

参考)中東 株価指数チャート一覧

ドバイの株価指数_20140506
カタールの株価指数_20140506

アブダビの株価指数_20140506

出典:Bloomberg

ドバイの株価が大きく上昇したきっけか

これらの国の株価がここ1年大きく上昇することとなったきっかけはMSCIフロンティア指数からMSCIエマージング指数へと格上げされることが発表されたことが大きいと思います。

約1年前に書かれた下記記事で以下のように資金流入について書いていました。

MSCIエマージング・マーケット指数は、新興国株投資において最も広く使用されているインデックスであるため、今回の格上げ決定によってインデッ クスファンドを含めた各種ファンド及びETFがベンチマークをカバーするため多くの資金をUAEにあるドバイ証券取引所、アブダビ証券取引所とカタールに 投入することになります。

HSBCによるとドバイ、アブダビには3.7億ドル(約355億円)、カタールには4.3億ドル(約412億円)の資金流入が期待されるとのことです。

関連記事:2022年W杯開催のカタールとドバイ・アブダビがMSCIフロンティアからMSCIエマージングに格上げ

実際どれだけの資金が流入し、それが株価にどれだけインパクトを与えたかは分かりません。

スポンサーリンク

しかし、フロンティア指数からエマージング指数への格上げというイベントによって世界の機関投資家、個人投資家が中東に投資するきっかけになった事は想像に難くありません。

 MSCIフロンティア100ETFの株価はどうなる

iシェアーズMSCIフロンティア100ETF株価チャート
米国のiシェアーズMSCIフロンティア100ETF(ティッカー:FM)の株価チャート(直近3年)

5月から7ヶ月かけてMSCIフロンティア指数からこれまで同指数において約36%を占め、尚且つ株価が好調なドバイ、アブダビ、カタールが外れると同指数との連動を目指しているiシェアーズMSCIフロンティア100ETF(国内銘柄コード:1583)にどんな影響があるのでしょうか?

それを考えるにはMSCIフロンティア指数の算出方法を知る必要があります。

MSCIフロンティア指数の算出方法

MSCIフロンティア指数は時価総額加重平均(浮動株調整)で算出されています。

計算式などは以下に紹介していますが、ざっくり言うとある基準日の時価総額に対する日々の時価総額の増加減によって決まります。

浮動株調整による時価総額加重型の指数

時価総額を算出する際の株式数として「全上場株式数×浮動株比率」を用いて算出した指数です

数式

固定株とは、一部の株主に保有されていて、企業の戦略上の理由等から、市場に流通する可能性が低いと見られて いる株式のことをいいます。東京証券取引所では、「大株主上位10位の保有株、自己株式、役員等の保有株、等」を固定株として取り扱っており、有価証券報 告書などの公表資料を使用して、定期的に見直しを行なっています。

一方、浮動株とは、上場株式から固定株を除いた部分、つまり株式市場に流通する可能性がある株式のことをいいます。

海外における浮動株調整は、2000年頃から主要国株価指数において順次採用されるようになりました。
この流れを受けて、TOPIXにおいては、2005年10月末から浮動株化が開始され、その後2006年2月末、同年6月末の3段階で完全浮動株化移行を完了しました。
東京証券取引所ではTOPIXがこれまで果たしてきた統計的役割を考慮して、TOPIXの浮動株化後も、上場株式数ベースの従来型指数を「旧東証株価指数」として算出・公表を継続しています。

出典:野村アセットマネジメント

 

ということは、ドバイ・アブダビ、カタール分の時価総額を他の国・銘柄で補えばMSCIフロンティア指数が大幅に下がったり、上がったりすることは無いように思えますし、MSCIも手段は別として株価が変な動きにならないようにするはず。

そうしなければ指数としての信頼性を損なうことになってしまうことになってしまいますからね。

でも実際にどうなるかは分からないので自分がiシェアーズMSCIフロンティア100ETFを持っていたなら一旦売りますね。

-ファンド, 外国株式, 海外ETF
-, , , , ,