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モーニングスターの代表がもっと新興国で資産運用しようと書いた本

モーニングスター社さんから投資信託の本が送られてきました。

送られてきたのはモーニングスター社の代表である朝倉智也さんが書かれた

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30代からはじめる投資信託選びでいちばん知りたいこと

という本。

30代からはじめる投資信託選びでいちばん知りたいこと

30代からはじめる投資信託選びでいちばん知りたいこと [書籍]

著者朝倉智也

出版社ダイヤモンド社

出版日2011/05/20

商品カテゴリー単行本(ソフトカバー)

ページ数224

ISBN4478014779

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モーニングスター社の新興国情報に定期的に記事を寄稿させてもらっている関係で今回親切にも新著を頂きました。(ありがとうございます!)

自分の場合、投資関係の本は買っても中々最後まで読むのに時間がかかる方なのですが、今回は送って頂いたこともあり、早速最後まで一通り読ませてもらいました。

既に金融関係の方や個人投資家のブログでこの本についての書評が書かれています。

精査はしていませんが、中々好意的な意見が多いように見受けられます。

さて、自分が読んでみての感想ですが。

自分の場合お世辞を言うタイプではないので率直に言いますが、正直物足りないと感じてしまいました。

モーニングスターという投資信託を評価する会社が、資産運用する上で新興国に30%の資金を配分しようと提言している点やダメなファンドを固有名詞で列挙している点ははこれまでの類書にと一線を画していて良いと思います。

資産運用の本で決まり文句のように登場する「新興国はリスクが高いので、ポートフォリオの中で中心ではなくあくまでサブの役割と考えましょう」的な誰でもかけるような内容もありません。

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また、本書の後半部分で紹介しているモーニングスターを利用した投資信託の選び方については、本書のタイトルにあるようにこれから投資信託をはじめる個人にとって参考になる内容だと思います。

しかし、

自分が読んでいて疑問に思う点もいくつかありました。

本書では

外国株式が60%(先進国30%、新興国30%)
外国債券が30%
金が10%

という資産運用のポートフォリオを提案しています。

外国株式が60%というのは、上で述べたようにこれまでの類書とは一線を画した提案ですが、なぜ90%もの資産を株式/債券というペーパー資産で運用するのでしょうか。

これからは石油や天然ガス、鉄鉱石などの鉱物資源、お米や大豆、コーンなど食料の獲得競争が激しくなると言われています。

まして3/11東日本大震災以後、関東でもスーパーから食料品が空っぽになり、その後物が少しずつ店頭に並び始めても従来の値下げキャンペーンからとはうってかわって、定価で売られるものも多くなったのを記憶している人も多いと思います。

将来食料の獲得が厳しくなり、日常生活で必要とするものの価格上昇が一般的になった場合(インフレ)ペーパー資産の運用だけで対応できるのでしょうか。

本書ではこれらペーパー資産を90%の割合で運用する理由が明記されていませんでした。

さらに、新興国の株式に30%資金を投じるということを提言している訳なのですが、なぜ今新興国の株式市場でないといけないのかという点の説明が欲しかったです。

新興国の成長性などに期待するのであれば先進国の企業の中でも新興国で売り上げ/利益を大きくしている企業はたくさん存在しており、日本の企業でも製造業を中心に新興国での売り上げの伸びは毎年凄いものです。

自分自身普段メーカで働いていて、一ヶ月毎の売り上げを見ていても新興国の割合はアメリカやEUに続いてかなりのものになってきているのを実感しています。

もし新興国の成長に期待するなら新興国での事業が伸びている先進国の企業への投資でも十分なのではないでしょうか。

そうすれば新興国特有の政治リスクや通貨の脆弱制、市場の未熟などによるリスクを少なくできると思います。

これは自分自身の勝手な思い込みですが、例えば日本企業で新興国での売り上げ/利益が多い企業の株価は上がっているのかという疑問があります。

いくら日本の企業で新興国からの利益によって会社全体の利益が向上しているとしても、その企業の株式を買ってくれる人々がいなくては株価は上がりません。

日本の将来に対して多くの人がネガティブになっているため(メディアによる影響が大きいと思う)、日本の株式市場にお金が向かわず、表面的な金利などに目が奪われ毎月分配金の投資信託や、ブラジルレアル預金などに個人の金融資産が向かっています。

インターネットの浸透によって世界中に渦巻いている政府系ファンドのお金や年金基金のお金、ヘッジファンドのお金など、利益を求めて欲望のままに動くお金が瞬時に世界中の市場を駆け巡るようになった現代の金融市場、十年以上前までの金融市場とは異なるこの市場でどのように資産運用していくべきなのか自分自身考える必要があると改めて思った次第です。

尚、ここまで書いた内容はあくまで私個人の偏った意見に過ぎません。

是非色んな本や、人の意見を聞いて自分自身の思い(思想)を持ってみてください。

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