ベトナム株式市場が13連騰、他の市場とは異なる動きに

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先週途中まで13連騰を続けたベトナム株式市場。

ここ最近では珍しい動きになっています。

下げる時は下がり続け、上がるときは上がり続けるというベトナムらしい動きが戻ってきたといったところでしょうか。

前回の記事でも紹介したように世界的に株価は軟調な状態ですから、この13連騰は他の市場と一線を画す動きといえます。

それを表すのが下の図で、ベトナム株の代表的な株価指数であるVNインデックスとNYダウ、日経平均、香港H株指数をそれぞれの動きを比較したグラフになります。

ソース:Bloomberg

ただ、中期・長期的なパフォーマンスを比較すればベトナム株市場はまだまだ低調。

直近の連騰が市場心理を好転させ、更なる株価上昇を期待したいところです。

さて最後に、今回の動きについてモーニングスターがベトナム経済の専門家(ベトナム経済研究所 窪田光純所長)へ行ったインタビュー記事があったので以下に紹介しておきます。


出所:モーニングスター http://www.morningstar.co.jp/msnews/news?rncNo=532753

<第二次・ズン政権への期待高まる>

 ――6月以降、下げ続けて いたベトナムの株価指数が8月11日に下げ止まり、その後、世界的な株価乱調を尻目に急坂を駆け上がるように上昇。ちなみに、8月11日の379.84ポ イントから9月14日には一時475ポイント台と、この間の値上がり率は25%に達しています。ベトナムで何が起こっているのですか。
 「一番、 大きな背景は政治に対する期待の高まりだ。ベトナム共産党は今年1月、5年に一度の党大会(第11回党大会)を開催。中央委員や政治局員など党幹部が決 まったほか、ドイモイ期の最初の綱領である1991年綱領を補充・発展させた『2011年綱領』(正式の名称は『社会主義への過度期の国土建設綱領』)も 採択した。その後、5月22日に第13期ベトナム国会の議員選挙があり、7月21日-8月6日に開かれた国会で第2次・ズン内閣が3日に承認された。この 政権に対する期待感が株価に反映している」

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 ――続投するズン首相に率いられた内閣に、これまでとは違う期待感が高まるのはなぜでしょうか。
  「1月の党大会終了後の内閣は8月の新政権発足までの事実上、暫定的な政権といえるものだった。ところが、その間に、国内のインフレが加速し、貿易収支の 赤字や外国からの投資減少、農村と都市部の格差といった問題の解決も進まず、これが国家・国民の不安要因となっていた。何か問題が起きると、政府はその都 度、対応するといった状況でもあった。そうした動きを懐疑的な目でとらえていた外国からの1-6月のFDI(直接投資)は35億ドル。昨年は1年間で 172億ドルだったから、大幅にペースダウンしている。また、FII(間接投資)は1-6月が3.5億ドルで、これも昨年1年間の計18億ドルに比べる と、投資は大きく落ち込んでいる。しかし、1月以降の政治空白状態を埋める体制が8月初旬に、ようやく整った」

 ――具体的には?
  「第一次・ズン内閣当時の合議的な政権運営とは異なり、第二次・ズン内閣は首相のリーダーシップによる強力で迅速な一枚岩の体制となった。首相と副首相4 名を含めた首相府を新たに設けた。ここで政治の大きな案件が決まる。7月のインフレ率は前年比22%、8月も同23%と非常に高い。マクロ経済の安定化が 新内閣の大きなテーマとなる。第一次内閣で財務大臣だったブー・バン・ニン氏を副首相に昇格させたことも、金融の専門家を政権中枢に抜擢して経済を立て直 すための意欲の現われだ」

 ――南シナ海での中国との軋轢(あつれき)が、経済テコ入れに水を指す恐れはありませんか。
 「確か に中国との対立をめぐる情勢は不安定だが、米国からの軍事的な支援によって、経済問題に力を入れることができるようになった。一院制議会のベトナムの国会 議員の任期は、今回、党と合わせて4年から5年に広がったため、腰を据えて仕事ができる。親日派として知られるズン首相は、ベトナム経済を支えてくれるの は日本、という認識を持っている」

 ――ベトナム共産党指導部は市場経済について、どのような見方をしているのでしょうか。
  「『2011年綱領』では、『社会主義指向の市場経済』という概念が使用されている。『91年綱領』では市場経済の概念には触れていなかった。『2011 年綱領』では『国家経済が主導的役割を果たす』としたうえで、『私人経済が経済の原動力の一つになる。外資経済の発展が奨励される』と規定している。マク ロ経済の安定を実現するために、今後、ベトナム共産党は、国家経済の主役となる国営企業の効率化に伴う所有と経営の分離を促進することになるだろう」


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